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第19章 理由

中に戻ると、七海の料理がテーブルに並んでる。


「電話終わったの？」


「うん・・今日もうまそう！！」


七海は夜遅くに食べる為、あっさり系の物を作ってくれる。


一緒に住んだ当時より、料理の腕は上がっていた。


俺は、七海の料理を食べるのが好きだ。


あー。今日も頑張ったって気になるからな。


ふと、七海の分の料理が無いことに気付いた。


「七海？食べないの？」


「うん・・・今日は良いかな」


「体調悪いのか？」


「ううん！大丈夫！！何か作ってるだけでお腹いっぱいになっちゃった！
　つまみ食いしすぎたかもね！」


そう言って、七海はコーヒーだけを飲んでいた。


「大丈夫か？」


「大丈夫だよ！！冷めないうちに食べて！」


俺は、七海の体調が心配だった。


最近は、色々ストレス感じさせてるからな・・。


今度の休みはどっか連れてってやるか・・。


この時、俺は七海の体調が悪いことを知らなかった。