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Try Marriage
第20章 分岐点
その時。
「人んちで何してんだよ・・」
っと蓮の声が聞こえた。
帰って来たんだ・・。
私は、思わず蓮の胸に飛び込んだ・・。
「親父・・七海に何したんだよ!!」
「蓮君・・。突然来ちゃってすまないね・・。突然なんだが・・七海を連れて帰る事に
したんだ・・。何カ月もお世話になって申し訳なかった・・」
っとお父さんが蓮に言った。
お父さん?どうしちゃったの??どうしてそんな事言うの?
いつも、自分のやりたいようにやれってのが私の両親だったのに・・。
「おじさん!そんな・・・この人に何か言われたんですか?」
「蓮君・・。今までありがとう。七海を守ってくれて本当にありがとう」
「オバサン!そんな・・・。どうして急にそんな事・・お願いします!
七海を連れてかないで下さい!!俺には七海が必要なんです!!」
蓮は私の両親に必死に頭を下げた。
そして・・。
「親父の言う事・・・何でも聞くから!!七海だけは俺から奪わないでくれよ・・
頼む!!親父!!」
蓮!ダメ!!会社継がされるんだよ??
仕事辞めなきゃイケないなんて!絶対にダメ!!
「蓮・・ダメだよ・・。そんな事ダメだよ・・」
「全く!女ごときで!情けない!!良く考えるんだ!自分が何をしてるのか
良く考えろ!自分にとってその女は損になる女なんだぞ!」
「損??そうやって母さんも追い出したのか?自分には損になる相手だから・・・」
「そうだ・・。あの女は、俺の足を引っ張る女だからな・・・
そして、そこに居る女もあの女と同じだ!!」
酷い・・・。そんな事言うなんて!!蓮のお母さんなのに・・・。