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第20章 分岐点

「七海・・。分かって？辛いのは今だけよ！！」


何それ！勝手な事言わないでよ！！


私は蓮に話さなきゃイケない事があるの！！


「君に我が社を救えるのか？蓮を苦しめてるのは君なんだって事どうしてわからない？」


「えっ？私が？」


「そうだ・・君がいるから蓮は前に進めないで居るんだ・・。
　その苦しみから救ってやろうとは思わないのか？」


私のせい？私が居るから、蓮は考えなくて良い事も考えてるって言うの？



「とにかく・・このまま帰るのは嫌です！せめて・・・蓮に会わせて下さい！！」


何回も頭を下げ・・頼み込んだ。


「会わせる代わりに、身を引くと言うなら構わないが」


どこまで腐ってるんだ！！この親父！蓮のお父さんとは思えない・・。


私は、何も答えられず・・。ただ黙る事しか出来なかった。