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第21章 希望の光

それから２週間後・・。


蓮からも何も連絡が無く・・・。


携帯も繋がらなかった。


連絡が来たのは、このマンションを借りた時の不動産会社から


「解約の手続きが完了しました」っていう通知が届き


私は、ここから出て行かなきゃイケなくなった。


きっとお父さんが手を回したんだろう・・。


通知が届いた日・・


引っ越し業者が蓮の荷物を持って行った。


部屋には私の物だけ・・。


私も、ここを出なきゃイケない・・。


実家に戻って来いと言われたが、私はそれを断った。


前に住んでいたアパートの大家さんに連絡をすると


部屋が開いてるという事だったので、


そこに戻る事に決めた。


そこなら、蓮も知ってる場所だしね・・。


引っ越しの準備をしていると


彩音から電話が入った。


「もしもし？」


『七海？大丈夫？』


彩音は事情を知ってるかの様な感じで私に聞いてきた。


「うん・・どうして知ってるの？」


『今、店に行ったらさぁ！蓮も七海も居なくて・・七海は体調が悪くて
　休んでるって言うし！蓮は辞めたっていうしさ！！』


あ・・・。事情を知ってる訳じゃないんだね・・。


「彩音・・私、前のアパートに引っ越す事になったの・・」


『どうして？何かあったの？』


私は事情を話すと、彩音がすぐに来ると言い電話を切った。


あ・・・。静香さんと・・秋枝にも挨拶しなきゃな・・・。