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第21章 希望の光

私の様子を見たお父さんは・・


「大丈夫だ！七海！蓮君を信じなさい！」


「うん・・・」


そう言われても・・やっぱり不安だ・・・。


「私・・やっぱり・・・」


「七海！蓮を信じるんだ！お前はここで待ってろ」


お兄ちゃんにも言われ、私は渋々腰を下ろした。


それを見ていた美奈子さんは


「七海ちゃん！海香のおむつ変えてミルクやってくれる？
　私、今手が離せなくて・・・」


え・・・。私・・・やったこと無いし・・・。


不安そうな顔をしてると


「練習よ！練習！」


っと美奈子さんに言われ、海香を抱っこした。


私は、お兄ちゃんに教わりながらおむつを変えミルクを上げた。


美味しそうにミルクを飲んでる海香を見ていると


幸せな気持ちになった。


子供の力って偉大だなぁ。


美奈子さんは私の気を紛らわせてくれようとしたんだろう


その気持ちもありがたかった。



蓮が実家に戻り１時間過ぎた・・。


帰って来ないな・・大丈夫かな・・。


「七海！蓮君は大丈夫よ！もう少し余裕を持ちなさい！
　あんたがそんなにストレス抱えてたら子供にも悪いのよ！」


っとお母さんに言われ・・。


分かってはいるんだけどね・・・。


そして、お母さんはこんな事を私に言った。


「きっと・・・この子が希望の光になるわよ・・・。この子がみんなを繋いでくれるから
　だから、蓮君を信じなさい！大丈夫だから！蓮君と七海を会わせてくれたのも
　お腹に居る赤ちゃんのおかげでしょ？だから、きっと羽田さんも分かってくれるから」


「うん・・そうだね・・。希望の光になってくれると良いな」


私は、蓮を信じ待つことにした。