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Try Marriage
第24章 優しい気持ち
「蓮が産まれた時・・・俺は仕事をしていた・・立ち会えなかったんだよ・・
生まれたって連絡が入ってもすぐに病院へ行くことが出来なかった・・・
遅れて病院に行って蓮を見た時・・・絶対に守ってやろうって思った・・
でも、まさかこんな風になるなんてな・・・瑠璃が産まれて少しして俺は
独立をして会社を立ち上げたんだ・・・それからは毎日仕事、仕事で子供たちと
ゆっくり過ごす時間も取らなかった。いつしか・・・子供たちは俺に全く近寄らなって
避けるようにもなった・・・。俺は一生懸命お前たちの為に仕事をしてるんだぞって
考えが間違ってたのかも知れないな・・・」
「お義父さん・・・・」
「そして、家庭は崩壊・・・結果、蓮を苦しめる事になったが俺は、蓮を息子では無く
ただの、後継ぎにしか考えて無かったのかもしれない・・・」
お義父さん・・・もしかして意地になってるだけなのかな?
蓮と親子に戻りたいんじゃ・・・・。
「七海さん・・・住むところは今まで通りアパートで暮らすのか?」
「落ち着くまではそうするつもりですが・・・落ち着いたら引っ越しを考えています」
「そうか・・・もし良かったら・・・家で暮らさないか?」
え??思っても無い言葉だった。
まさか、お義父さんの口から同居の話を出してくるなんて・・・。
「無理にとは言わない・・・」
「蓮に・・・その言葉を蓮に言ってあげて下さい・・・きっと喜ぶと思います」
今の蓮はきっとお義父さんを受け入れるし、お義父さんもまた蓮を受け入れると思った。
「考えとくよ・・・遅くにすまなかったね・・・」
「いえ・・・来てくれて本当に嬉しかったです!!またいつでも遊びに来て下さい!」
そうして、お義父さんは病室を後にした。
私は、蓮に報告をしようと思ったが、お義父さんの考えもあるとおもい
少しの間、伝えるのをやめた。