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第4章 目撃・・・

沈黙を破ったのは蓮。


「七海？タバコある？」


「えっ？あるけど・・・」


「一本頂戴・・」


蓮は、今の職に就いてから、タバコをやめた。


料理人になったから、タバコは止めるって言ってた。


「大丈夫なの？吸っても・・・」


「一本ぐらいは大丈夫・・・それにたまにイライラした時は吸ってるし」


私は、蓮にタバコを渡すと、蓮はベランダに出た。


私は、なぜか蓮から離れてはイケない気がして私もついて行った。


「私も吸っていいかな？」


「あぁ・・・風邪引くぞ」


「大丈夫・・・」


蓮は、吸っていたタバコを私に預け、中に入ってしまった。


一人になりたかったのかな。無神経だったかな・・・。


しかし、そうではなかった。


戻ってきた蓮の手には毛布があり、それを私に羽織らせた。


「湯冷めするとイケないからな！」


「ありがとう・・・蓮も・・・風邪引くよ」


さすがに上半身裸では無かったが、蓮もお風呂上り・・・。


「一緒に羽織ろう」


片方を蓮に渡すと、素直に受け取り私たちは一緒に毛布に包まった。


無言のままタバコを吸い、何から聞けばいいのか分からない。


蓮とは、長い時間一緒に居るけど、たまによく分からない時が昔からあった。