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第4章 目撃・・・

カウンターに戻り、資料に目を通す。


私が働いてる旅行会社は、添乗員といってもガイドもするサービスもある。


現地でガイドを頼むより格安だとお客様からも好評で今回のお客様もガイド希望だった。


これは、徹夜だなぁ・・・。


良し！頑張ろう！！


そして、私は金沢の観光地の資料などコピーをした。


ガイドは正直、慣れてない・・・。ほぼ受付業務が中心だからだ。


今日は仕事終わるの早かったなぁ。


帰り途中に、私が留守の間の食料を買い帰宅した。


マンションに着くと、入り口に静香さんとは逆隣の後藤さんの奥さんが居た。


引っ越しの挨拶に行った時に会った以来会ってない・・・。


「後藤さん、こんばんは」


一応、挨拶はしときましょう！そう思った。



「えーーと・・・誰だっけ？」


へっ？？覚えてませんか・・・


「隣に越してきた、岸・・・あっ・・・羽田です」


「あーー！思い出した！この前はご馳走様でした」


「いえ、お口に合いましたか？」


近所付き合いとか、あんまりしないんだろうな・・・後藤さんの奥さん。


すると、


「ねぇ。こんな事言いにくいんだけど・・・昨日の夜、聞こえてたわよ・・・」


「えっ？何をですか？」


昨日の夜何かしたっけ？　あっ・・・蓮の怒鳴り声かな・・・


「新婚さんだから仕方ないけど、きっと隣の本田さんの家にも聞こえてたと思うの
　私は、特に気にしないけど、本田さんの奥さん、少し神経質な所があるから
　気を付けてね・・・」


「スミマセン・・・主人の声・・・急にあんな怒鳴り声聞こえたらビックリしますよね
　気を付けます・・・」