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第5章 無言電話・・・。

「悪かったって・・・七海」


後ろから、蓮がついてくる。


「ついてこないで！！」


バンッ！！っと部屋のドアを閉め枕をベッドに叩きつけた。


ドアの前では蓮が


「おーーい！七海ちゃーーん！」


気持ち悪い！何が七海ちゃーーんっよ！！


資料をバッグに詰め、知らん顔でメイクを始めた。


蓮は、諦めたのかリビングに戻ったらしい。


もう！本当に無神経！！


メイクを済ませ、リビングに戻ると蓮の姿は無かった。


部屋に行ったのかな・・。


ダイニングテーブルには朝食の準備がしてあった。


あっ・・・作ってくれてたんだ。


寝起きで全く気付かなかった。


蓮の部屋の前に行き、ノックをした。


「蓮？」


「んーー？」


「朝食、ありがとう・・・その・・・一緒に食べよう」


すると、部屋のドアが開き、


満面の笑みで蓮が出てきた。


「姫の機嫌は直った様ですね！」


「ねぇ・・私・・・太った？」


蓮は、うっすらと笑みを浮かべ


「全然！可愛いよ！」


っと言い、両手で頬を挟んできた。


ドキッ！


恥ずかしくなり下を向いてしまった。