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第5章 無言電話・・・。

「どこか行くの？」

「うん、少し付き合って欲しい所あるんだ・・・」


「どこ？」

「うん・・・あぁそこの中に結婚指輪入ってるからしといて」


蓮の指には既に指輪が光ってた。


「もしかして、蓮の会社関係の人と会うの？」


「まぁ・・・」


気まずそうに蓮が答えた。


早くいってよ！


「あーー！だから珍しく送り迎えしてくれるって言ったの？？」


「バレタ？」


っと少し笑い、すぐに申し訳なさそうな顔をした。


まぁ、良いけどねぇ。


蓮の働いてる店に着くとさすがに緊張する・・・。


ふーーと深呼吸し、蓮の後ろから着いて行き店の中に入った。



「羽田君！こっちこっち！」


っと奥の方から声がする。


向かっていった先に、この前会ったオーナーさんの他にもう一人男性が居た。


「すみません、遅くなりました。」


っと一礼し、


「店長・・紹介遅くなりました。妻の七海です。
　七海、こちら店長の永井さん」


あっ・・・えっとぉぉ


「主人が、いつもお世話になってます」


これでＯＫだよね。


でも、何か単なる結婚報告じゃなさそうな雰囲気だなぁ。


「七海さん、こちらこそいつも蓮にはお世話になって・・・新婚なのに
　遅くまで仕事させちゃってごめんね・・」


っと気さくな笑顔で言ってきた。


「いえ、大丈夫です。お気になさらないでください」


蓮の妻役も結構慣れたもんだった。