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「私が欲しいですか?お嬢様」
第22章 専属〜ご褒美の夜〜
抱っこされるような形で
湯船から出される。
「やっ…おろしてっ!」
「なぜですか?」
余裕充分な顔であたしを見る。
な、なぜって!!
こんな格好でっ!
あたしは俯いてお願いした。
「お願い…おろして…」
「…わかりました。では
服は着ずに…このままベッドへ
行ってくださいね?」
な、な、な!!!!
でもこの条件を飲まなきゃ
きっとおろしてくれない。
さすがにこのままは恥ずかしい。
「うぅ〜……わかった」
あたしが返事をすると
颯太さんは嬉しそうに笑い
そっと降ろしてくれた。
「いい子ですね」
身体を拭き終わると
颯太さんは先に出て行った。
あたしはどうしよう、どうしようと
動揺が隠せなくて拭くペースが
すごく遅かった。
このままって言われたけど…
タオルくらいは…いいよね…
あたしはタオルを身体に巻いて
ドアをそっと開けて出た。
颯太さんは下だけ
タオルを巻いていて
上半身は裸…
細く見えるのに…
しっかり付いてる筋肉に
心臓が跳ねる。
ベッドに腰掛けて
あたしを待ってた。
右手をそっと伸ばす。
「…おいで」
いつもとは全然違う
優しく撫でる声であたしを呼んだ。