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「私が欲しいですか?お嬢様」
第34章 『私が欲しいですか?お嬢様』


ドサッー


「まっ、まっ、まって!!」


卒業式が終わったあと
家に着くと、まだ着替えも済んでいないのに
ベッドに押し倒された。


「…待ちませんよ?」



その笑顔は意地悪な時の顔だった。


ひょえ…

これは完全に意地悪執事モード。



「意地悪執事とは…ずいぶんな言われ様ですねぇ?」



「っえ!!!!あっ?」



なんで!?
あたし今、声に出てた!?


颯太さんの目は妖しく微笑む。


「ほんっと…わかりやすいですねぇ?」



指先が首筋に触れる。


ツー…と下に降りていく。


「んっ…!」





シュルシュルシュル…と
リボンを解かれ、そのリボンであっという間に
手首を縛られた。


「最高ですね…ふふ」



「ちょっ…と…」


あたしは今までとはまた違う抱き方に
戸惑っていた。

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