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続:私なりの復讐
第1章 カメラ
あの男への復讐をやり遂げた後に王ちゃんから呼び出されて・・・。

 その後の記憶がいまいち定かではないが、私は拉致されて車のトランクに入れられた筈だった。

 そこからまた記憶は消えているが今の状況を鑑みると、どうやら監禁場所にいる様子だ。

 目の前で舌を抜かれた女性は私に関係ある人物なのか?

あるいは全くの知らぬ人物か。


 『おい、起きたのか?』

野太い声が聞こえた。
誰に向かって話しかけたのだろう・・・。

『お前だよ』

『は・・・はい』

私に話しかけた男の方を見ると知らない男だった。

人相の悪い男で、清水健太郎に少し似た男だ。

長めのオールバックの髪型はポマードか何かで固めているようでテカテカと光沢がある。

『お前の依頼の件は全て終わった。だが、依頼者のお前が黙っているはずはねーし・・・。』

『私はこんな事誰にも言いません』

少なからず否定してみたが何となく今から何が待ち受けているかが想像付く。

『でも、お前の旦那も大したタマだな・・・。騙されたフリをしながら女房を嵌めるんだからさ』

やはり旦那には悟られていたようだ。

今回の復讐劇にどこから旦那が介入したかは分からないが、旦那の目は私を見据えていたようだ。
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