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第5章 『俺』の気持ち

「聞こえてんなら返事して下さいよ」
低い声と同時に、
ダンッ!
激しい音と共に、塚本の身体がエレベーターの壁へと押し付ける。
「何の反省もしてねぇんだな。ムカつく」
すっかり身体を固くした塚本は、怯えた瞳を琉へと向けた。
「きっ、君は、上司に向かって……っ」
震える声を絞り出す塚本を、琉は冷たい瞳で見下ろす。
「……上司?」
「っ、元だとしても、私は君の上司だ!君をクビにするくらい…」
「アンタにそんな権限ないだろ」
─────…っ
事実を突かれたのか、塚本は言葉と共に息を飲む。
「そうやって脅して、また愛里咲に何かするつもりだった?」
「……っ……」
「愛里咲に何かしようっていうんなら、俺が黙ってませんから」
タイミングがいいのか悪いのか、エレベーターのドアが開く。
低い声と同時に、
ダンッ!
激しい音と共に、塚本の身体がエレベーターの壁へと押し付ける。
「何の反省もしてねぇんだな。ムカつく」
すっかり身体を固くした塚本は、怯えた瞳を琉へと向けた。
「きっ、君は、上司に向かって……っ」
震える声を絞り出す塚本を、琉は冷たい瞳で見下ろす。
「……上司?」
「っ、元だとしても、私は君の上司だ!君をクビにするくらい…」
「アンタにそんな権限ないだろ」
─────…っ
事実を突かれたのか、塚本は言葉と共に息を飲む。
「そうやって脅して、また愛里咲に何かするつもりだった?」
「……っ……」
「愛里咲に何かしようっていうんなら、俺が黙ってませんから」
タイミングがいいのか悪いのか、エレベーターのドアが開く。

