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第6章 弟の友達

「……いつから高校教師になったんだよ?
─────……渚」
芙由の走り去った方を、腰に手を当てながら見送っていたその女性に、琉が声を掛ける。
「あはは! あの子 高校生だったみたいね。良かったぁ」
笑いながら振り返った渚に、
「ありがとな、助かった」
笑い掛ける琉。
───ドキッ…
その端正な顔に胸はときめくけれど、
(笑うとちょっと翔さんに似てる)
すぐに心は翔へと駆けて行く。
「知り合い?」
「高校ん時の同級生です」
佐藤にそう紹介する琉に、渚はまた腰に手を当てて胸を張ってみせる。
「もうじきその紹介文に ”兄貴の彼女” って肩書きが追加されるかもよ?」
一瞬、目を瞠る琉。
だがすぐにその目を細め、
「頑張れよ、義姉(ねぇ)ちゃん?」
と笑った。
─────……渚」
芙由の走り去った方を、腰に手を当てながら見送っていたその女性に、琉が声を掛ける。
「あはは! あの子 高校生だったみたいね。良かったぁ」
笑いながら振り返った渚に、
「ありがとな、助かった」
笑い掛ける琉。
───ドキッ…
その端正な顔に胸はときめくけれど、
(笑うとちょっと翔さんに似てる)
すぐに心は翔へと駆けて行く。
「知り合い?」
「高校ん時の同級生です」
佐藤にそう紹介する琉に、渚はまた腰に手を当てて胸を張ってみせる。
「もうじきその紹介文に ”兄貴の彼女” って肩書きが追加されるかもよ?」
一瞬、目を瞠る琉。
だがすぐにその目を細め、
「頑張れよ、義姉(ねぇ)ちゃん?」
と笑った。

