この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンプレックス
第6章 弟の友達
「あの、あたし、須藤芙由[すどう ふゆ]です。助けてくれてありがとう」

ガバッと頭を下げるのは、先程まで塚本に肩を抱かれ震えていたあの少女だ。


「いいよいいよ。これからアルコールで消毒しに行くから」

フラフラと佐藤が立ち上がり、琉は慌ててその身体を支える。

その琉のワイシャツを、

ツン───…

芙由と名乗った少女が小さく引いた。


「……何?」

琉が不機嫌に振り返る。


「あ、あの…御礼、させて下さい」

芙由の声は少し怯えているが、ワイシャツを掴む力はかなり強い。


「俺ら、今から飲みに行くところだから。未成年に着いて来られたら困る」

芙由の手を振り払い、冷たくそう言って歩き出す琉。

それでも、芙由はまだ琉の後ろを着いて来る。


「あのさぁー…御礼とか気にしなくていいよ? もう変なオヤジに捕まっちゃダメだよ?」

佐藤の言葉にコクンと頷きながらも、芙由はまだ琉の後ろをちょこちょこと着いて来ていた。


「あー…繁華街は怖いオジサンがいっぱいいるから…」

「あなた、うちの学校の生徒よね? ここから先、高校生は立ち入り禁止!帰りなさい」


佐藤の言葉を遮り、琉と芙由の間に立った女性。

その女性の言葉に芙由は怯み、駅の方へと走り去って行った。


/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ