この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第8章 弟の過去

驚いて目を見開いた渚だが、すぐにニッコリと笑顔を見せる。
「いいですよ? その代わり、槙野さんじゃなくて、渚って呼んで下さい」
「な…ぎさ……」
「は〜い、翔さん♡」
耳まで赤く染めて俯く翔。
そんな翔をニコニコと愛おしげに見つめる渚。
「じゃあ、今夜は翔さんのお家に夕飯作りに行ってもいいですか?」
「はい…お願いします……」
真っ赤な顔を覗き込まれ、翔はそわそわ落ち着かない様子で返事を返した。
「渚、積極的〜」
「夏川ぁ、いきなり主導権握られてんな〜」
初々しい2人の様子に、野次を飛ばす同僚たちの顔もニヤニヤと緩んでしまう。
「不幸オーラを撒かれるよりも、幸せオーラを浴びたいが……………仕事しろ」
上司からの呆れたような一言が掛かり、全員がまた仕事を始めても、
なんだか社内全体が淡い恋色に包まれているようだった。
「いいですよ? その代わり、槙野さんじゃなくて、渚って呼んで下さい」
「な…ぎさ……」
「は〜い、翔さん♡」
耳まで赤く染めて俯く翔。
そんな翔をニコニコと愛おしげに見つめる渚。
「じゃあ、今夜は翔さんのお家に夕飯作りに行ってもいいですか?」
「はい…お願いします……」
真っ赤な顔を覗き込まれ、翔はそわそわ落ち着かない様子で返事を返した。
「渚、積極的〜」
「夏川ぁ、いきなり主導権握られてんな〜」
初々しい2人の様子に、野次を飛ばす同僚たちの顔もニヤニヤと緩んでしまう。
「不幸オーラを撒かれるよりも、幸せオーラを浴びたいが……………仕事しろ」
上司からの呆れたような一言が掛かり、全員がまた仕事を始めても、
なんだか社内全体が淡い恋色に包まれているようだった。

