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コンプレックス
第1章 弟が父親になった

「御無沙汰してます」
安井がペコッと頭を下げる。
「去年のお正月に来た時、愛里咲ちゃんが素敵なネックレスをしていてね。聞いたら安井くんの奥さんの教室で琉が作ったって言うじゃない〜」
興奮気味に喋り出す母親に、翔と琉が同時に大きなため息を吐き出す。
「琉は昔から、何をやらせても器用でしたよね」
安井の言葉に、でしょ〜? と母親は嬉しそうに笑う。
「顔よし、性格よし、手先も器用、もう最強だね」
派手な服装の女性が言えば、
「愛里咲には勿体無い旦那さんだね」
その女性の隣で、もう1人の女性が笑う。
「槙野さん」
その女性に翔が声をかければ、皆が驚いた顔で2人を見つめた。
「え? あ、夏川さん⁈ 何で? あ、”夏川”って…」
声を掛けられた槙野と呼ばれた女性も驚いている。
「知り合い?」
琉が翔に聞く。
「同じ会社で働いてる」
翔の答えに、その場にいた全員が驚きの声を上げた。
安井がペコッと頭を下げる。
「去年のお正月に来た時、愛里咲ちゃんが素敵なネックレスをしていてね。聞いたら安井くんの奥さんの教室で琉が作ったって言うじゃない〜」
興奮気味に喋り出す母親に、翔と琉が同時に大きなため息を吐き出す。
「琉は昔から、何をやらせても器用でしたよね」
安井の言葉に、でしょ〜? と母親は嬉しそうに笑う。
「顔よし、性格よし、手先も器用、もう最強だね」
派手な服装の女性が言えば、
「愛里咲には勿体無い旦那さんだね」
その女性の隣で、もう1人の女性が笑う。
「槙野さん」
その女性に翔が声をかければ、皆が驚いた顔で2人を見つめた。
「え? あ、夏川さん⁈ 何で? あ、”夏川”って…」
声を掛けられた槙野と呼ばれた女性も驚いている。
「知り合い?」
琉が翔に聞く。
「同じ会社で働いてる」
翔の答えに、その場にいた全員が驚きの声を上げた。

