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コンプレックス
第2章 弟の嫁さん

「お口に合うか分からないんですけど…」
はにかんで笑う愛里咲が、ダイニングテーブルに翔の夕飯を並べてくれる。
「……湯気が出てる……」
毎晩作り置きの夕飯を食べる翔。
レンジを掛ける事すら面倒で、冷たいまま食べていた。
「? ちょうど出来た所なので……」
不思議そうに翔を見る愛里咲。
小首を傾げたその姿に、翔の胸が小さく跳ねた。
「─────ッ美味そう!」
誤魔化すように慌ててそう言うと、翔はガタガタと大きな音を立てて椅子へと腰掛けた。
「オギャー」
その音に驚いて、母親の腕の中で眠っていた赤ん坊が泣き出す。
「翔! 赤ちゃんが寝てるんだから、大きな音を立てないで!」
翔に怒りながら、赤ん坊をあやす母親。
だが、その母親の怒声に泣き声がヒートアップしていく。
更には、リビングに置かれたベビーベッドで大人しく寝ていたもう1人も泣き出す始末。
「……ごめん」
小さく謝る翔に、
「うるさくてすみません。そろそろ授乳の時間だったから…」
愛里咲が母親から1人を受け取る。
はにかんで笑う愛里咲が、ダイニングテーブルに翔の夕飯を並べてくれる。
「……湯気が出てる……」
毎晩作り置きの夕飯を食べる翔。
レンジを掛ける事すら面倒で、冷たいまま食べていた。
「? ちょうど出来た所なので……」
不思議そうに翔を見る愛里咲。
小首を傾げたその姿に、翔の胸が小さく跳ねた。
「─────ッ美味そう!」
誤魔化すように慌ててそう言うと、翔はガタガタと大きな音を立てて椅子へと腰掛けた。
「オギャー」
その音に驚いて、母親の腕の中で眠っていた赤ん坊が泣き出す。
「翔! 赤ちゃんが寝てるんだから、大きな音を立てないで!」
翔に怒りながら、赤ん坊をあやす母親。
だが、その母親の怒声に泣き声がヒートアップしていく。
更には、リビングに置かれたベビーベッドで大人しく寝ていたもう1人も泣き出す始末。
「……ごめん」
小さく謝る翔に、
「うるさくてすみません。そろそろ授乳の時間だったから…」
愛里咲が母親から1人を受け取る。

