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コンプレックス
第2章 弟の嫁さん

「先に陽向にあげてくるね。琉ちゃん、陽花をお願い」
そう言って、陽向を抱いて2階の寝室へと消える愛里咲。
後回しにされた事がわかるのか、ベビーベッドの中の陽花の泣き声が大きくなる。
「……マジかよ」
琉は不慣れな手付きで、ベッドから陽花を抱き上げた。
「ああっ、琉! 首、首! まだ据わってないんだから、首は絶対支えてあげないと!」
「支えてんじゃん」
「微妙にズレてるの! 陽花ちゃん、苦しそう」
ハイハイ…と言いながら、琉が陽花を抱き寄せ、泣き止まそうとユラユラその身体を揺する。
「琉! 首の据わらない赤ちゃんを強く揺さぶったらダメよ!」
「強くなんて揺さぶってないし」
「陽花ちゃんの身体が揺すれていたもの!」
あー、もう貸して! と、見兼ねた母親が琉の腕から陽花を抱き上げる。
どこかホッとしたようにため息を吐き出す琉を見て、思わず噴き出した翔は詰め込んだご飯のせいでゴホゴホと苦しそうにむせ込んていた。
そう言って、陽向を抱いて2階の寝室へと消える愛里咲。
後回しにされた事がわかるのか、ベビーベッドの中の陽花の泣き声が大きくなる。
「……マジかよ」
琉は不慣れな手付きで、ベッドから陽花を抱き上げた。
「ああっ、琉! 首、首! まだ据わってないんだから、首は絶対支えてあげないと!」
「支えてんじゃん」
「微妙にズレてるの! 陽花ちゃん、苦しそう」
ハイハイ…と言いながら、琉が陽花を抱き寄せ、泣き止まそうとユラユラその身体を揺する。
「琉! 首の据わらない赤ちゃんを強く揺さぶったらダメよ!」
「強くなんて揺さぶってないし」
「陽花ちゃんの身体が揺すれていたもの!」
あー、もう貸して! と、見兼ねた母親が琉の腕から陽花を抱き上げる。
どこかホッとしたようにため息を吐き出す琉を見て、思わず噴き出した翔は詰め込んだご飯のせいでゴホゴホと苦しそうにむせ込んていた。

