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第11章 俺の決意

「一人暮らし⁈ 翔が⁈ 大丈夫なの⁈ 」
あれから、翔は自身の決意を母親へと告げた。
─────翔の決意…
それは、
『一人暮らし』
その動機は、渚を連れ込むため……。
そんな不純な動機を知るはずもない母親だが、もちろん心配で一つ返事には頷いてくれない。
「大丈夫かって…俺もう28になるんだけど……」
「年齢じゃないわよ!トーストすら自分で焼けない翔がどうやって食べてくの⁈ 」
子供の頃から手伝いを頼めば動くのは琉の方で、翔は家事の一切をほとんど手伝わずに育ってきた。
掃除や洗濯はともかく、やはり母親の一番の心配は食生活。
「う……トースター買う」
返ってきたのはこんな言葉で、益々母親の不安を煽る。
「トーストだけじゃ生きていけないでしょ」
「うるさいな!惣菜買うよ!」
「お惣菜ばかりじゃ栄養が偏るじゃない」
「じゃあ外で食う!」
偉そうに、もう28だとか言っておきながらこの返事…
「そんなんだから心配なのよ」
ため息混じりの母親の言葉に、
「何だよ、もう!」
翔はバタバタと階段を駆け登り、部屋へと篭った。
あれから、翔は自身の決意を母親へと告げた。
─────翔の決意…
それは、
『一人暮らし』
その動機は、渚を連れ込むため……。
そんな不純な動機を知るはずもない母親だが、もちろん心配で一つ返事には頷いてくれない。
「大丈夫かって…俺もう28になるんだけど……」
「年齢じゃないわよ!トーストすら自分で焼けない翔がどうやって食べてくの⁈ 」
子供の頃から手伝いを頼めば動くのは琉の方で、翔は家事の一切をほとんど手伝わずに育ってきた。
掃除や洗濯はともかく、やはり母親の一番の心配は食生活。
「う……トースター買う」
返ってきたのはこんな言葉で、益々母親の不安を煽る。
「トーストだけじゃ生きていけないでしょ」
「うるさいな!惣菜買うよ!」
「お惣菜ばかりじゃ栄養が偏るじゃない」
「じゃあ外で食う!」
偉そうに、もう28だとか言っておきながらこの返事…
「そんなんだから心配なのよ」
ため息混じりの母親の言葉に、
「何だよ、もう!」
翔はバタバタと階段を駆け登り、部屋へと篭った。

