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第11章 俺の決意

楽しそうで…

なのにどこか切なげで…

愛里咲への愛しさに溢れた琉のその顔は、いつも渚の心を締め付けた。

でも……

(翔さんは、そのくらい私を想ってくれてる……って事だよね？)


「ひゃっ⁉︎ 」

甘く噛まれた痛みが遠ざかりかけた胸の先端に、翔の熱い舌が這う。


「渚は噛まれるの好き？ここ、硬くなってる」

「んっ、やぁ……い、言わないで……」


舌先で擽られたり、
その熱い口に吸い込まれたり、

それなのに、翔に遊ばれる先端部が先程の刺激を求めて疼き出す。


脳天を突き抜けるような鋭い痛み…

ジンジンと広がっていく甘い痛み…


「翔さん……もう一度……噛んで……」


口に出すと恥ずかしさが押し寄せる。

恐る恐る翔を見つめれば、

「〜〜〜〜〜〜っ」

何かを堪えるかのような翔の表情。


「翔さん？」

首を傾げる渚を、

ガバッと勢い良く翔は抱き締めた。


「なんか、琉が愛里咲ちゃんを虐めたくなる気持ちがわかる！渚、可愛すぎる！」

「翔さんっ、苦しい！」


ギューギューとキツく渚を抱き締めた後、翔はジッと熱い視線で渚を見つめる。

そうして唇を近づけていき、2人はまた唇を重ねた。