この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
コンプレックス
第11章 俺の決意
「じゃあ……いつか、そう呼んで?楽しみに取っておくから」

小ぶりでも柔らかな渚の膨らみに手を這わせながら、

視線だけはしっかりと渚を捕らえ、翔は口の端を上げて笑った。


─────ドキッ…


「や、ややっ、やっぱり兄弟ですね。今の顔、琉くんに似てた」

琉に似てたからときめいた訳じゃない。

そう思うことすら後ろめたくて、忙しない心音と真っ赤な顔に気付かれないように、渚は顔を覆って横を向いた。


「んっ⁉︎ 」

突然走る痛み。

渚は顔を顰めて、今だジンジンと疼く胸の先端を見る。


「……ベッドの中で、他の男の名前を言わないで」


その名が例え弟のものだとしても…

いや、

ずっとコンプレックスを感じていた弟の名だからこそ……


「……っ、翔さんて……エッチの時はSなの?」

上目遣いに見上げる渚に、ゾクゾクと翔の身体を黒い欲望が上がってくる。


「渚はどんな風にされたい?」

「え⁉︎ 」

「渚が望むなら、サディスティックにシテみる?」


実家の薄い壁越しに、途切れ途切れ聞こえた弟夫婦の情事。

どこまでも強気な弟の攻め言葉を真似してみれば、

「─────…っ」

湯気が出そうな程に顔を…耳を…手を…真っ赤にしていく渚。


益々意地悪く笑う翔の顔は、

(愛里咲といる時の琉くんに似てる……)

渚が長年想い続けた琉が愛里咲にしか見せない顔によく似ている。



/395ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ