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第11章 俺の決意
ため息にも似た大きな息を吐き出しながら、渚の身体から力が抜け落ちる。

トロトロに融けた秘部を解放してやれば、侵入を望むように開いた花弁がヒクヒクと震えていた。


「渚……」

ガバッと渚に覆い被さる翔。

その勢いのまま、渚の中へと侵入を果たそうと……


「ん……今度は、私の番ね」


渚の中へと侵入しようとした翔の欲は、

「んっ…渚…っ、待って……」

渚の温かな両手に包まれた。


「渚っ……で、そう…だから…っ」

渚の温かな口内は、ずっと待ち侘びた渚の中を思わせる。


ドクドクとその存在を大きくしていく翔自身に、嬉しくなって渚は夢中でしゃぶりつく。

「あ…っ……マジで、無理…っ」

荒くなる呼吸…

上擦った声…

それらは、翔が渚を欲している証で…


「ごめっ…渚!も、イク…ッ」

「んっ⁉︎ 」

口内に広がった熱い液体も、

こんなにも欲して乱れた翔への愛おしさに溢れ、嫌悪感はなかった。


「っ、ごめん!ティッシュ、ティッシュ使って!」

ガサガサと荷物を掻き分け、大量のティッシュを渚の口元へと当てる翔。

その慌てぶりに、渚の顔は穏やかな笑みで溢れた。


「ふふっ、嬉しい……」

「え?」

枕元に転がった未使用の避妊具。

どこか虚しく映るそれにすら笑みが零れる。


「この先はまだ焦らなくてもいいよね?」


出会った頃とは格段に変わった渚の笑顔───…

見た者を幸せにするその笑みから溢れるのは、

(俺への……愛情?)

そんな風に考えては、恥ずかしくて顔を覆う翔。


クスクス笑う渚をギュッと抱き締め、翔の一人暮らし初日の夜は更けていった。



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