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第11章 俺の決意
頭を撫でられる感覚に、渚はぼんやりと目を開けた。


「……翔さん?」

目の前には、

渚の頭を撫でながら……一点を見つめたまま考え込んでいる様子の翔。

渚の声に、翔はハッとして手を離した。


「ごめん、起こした?」

「平気……何か……悩み事?」

「うーん……悩みっていうか……母親が、さ……」

「お母さん?」


それは─────…

翔が、会社帰りの琉を無理矢理に実家へと連れて行ったあの日……


いつも通り……

いつも通り…母親はマシンガンのように喋り、

いつも通り…琉は笑顔でそれに相槌を打ち、

いつも通り……

翔は、母親の止まらない口と、弟の親への愛想の良さに呆れていた。


いつも通り……


翔にとってはいつも通りに感じた時間。

だけど、

琉が帰宅すると母親はため息混じりに呟いた。



「……何か1人で抱え込んでるわね」

「は?」

思わず聞き返せば、

「翔じゃないわよ、琉!どこかうわの空だった」


(それは母さんの口がマシンガンに止まらなかったからじゃないのか?)

心の中でそうツッコんだ翔だけど、

(……言われてみると、今日は俺にも優しかった!何か…話したい事があった、とか?)

ふと、そんな心配が過る。



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