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第14章 【終】俺の彼女の活躍

「け、っこん……⁉︎ 」
インターフォン越しの芙由を凝視する愛里咲。
最近はエントランスから先へは入ってこない芙由とはあまり関わることはなくなっていたのだが、
今日は玄関ドアの前から、インターホンが鳴らされた。
平日の夕方……
いつものように琉はいるかと聞かれたが、こんな時間に居るわけがない。
愛里咲も、いつものように琉は仕事だと答えれば、珍しく芙由が愛里咲に話があるという。
ドアを開けるのも部屋まで上げるのも憚られ、インターホン越しに対応すれば……
「はい。姉が結婚することになりまして…」
思いもよらない爆弾発言を投下された。
(姉?芙由ちゃんのお姉さん?て事は、芙美ちゃん⁉︎ 芙美ちゃんが……結婚⁉︎ )
愛里咲から芙由の表情は見えるが、芙由から愛里咲の表情は見えない。
それでも、その声からは明らかな動揺が伝わった。
「誰、と?」
恐る恐る聞いたその疑問を、愛里咲はすぐに後悔する事になる。
「えっと…この前お邪魔した時に話に出てきた ”白取さん” という方です」
「─────…っ⁉︎ 」
その、名に…
頭に殴られたかのような衝撃が走る。
(しら…とり……さんと?芙美ちゃんが…っ……何で⁉︎ )
ガタガタと身体が震え出す。
愛里咲のそんな様子を知らない芙由は、単純に姉の結婚を喜んでいるようで、嬉しそうに話を続けた。
「それで、琉さんと奥さんもお知り合いのようなので、一度姉と白取さんがこちらのお宅にご挨拶に伺いたいと…」
「結構です‼︎ 」
インターフォン越しの芙由を凝視する愛里咲。
最近はエントランスから先へは入ってこない芙由とはあまり関わることはなくなっていたのだが、
今日は玄関ドアの前から、インターホンが鳴らされた。
平日の夕方……
いつものように琉はいるかと聞かれたが、こんな時間に居るわけがない。
愛里咲も、いつものように琉は仕事だと答えれば、珍しく芙由が愛里咲に話があるという。
ドアを開けるのも部屋まで上げるのも憚られ、インターホン越しに対応すれば……
「はい。姉が結婚することになりまして…」
思いもよらない爆弾発言を投下された。
(姉?芙由ちゃんのお姉さん?て事は、芙美ちゃん⁉︎ 芙美ちゃんが……結婚⁉︎ )
愛里咲から芙由の表情は見えるが、芙由から愛里咲の表情は見えない。
それでも、その声からは明らかな動揺が伝わった。
「誰、と?」
恐る恐る聞いたその疑問を、愛里咲はすぐに後悔する事になる。
「えっと…この前お邪魔した時に話に出てきた ”白取さん” という方です」
「─────…っ⁉︎ 」
その、名に…
頭に殴られたかのような衝撃が走る。
(しら…とり……さんと?芙美ちゃんが…っ……何で⁉︎ )
ガタガタと身体が震え出す。
愛里咲のそんな様子を知らない芙由は、単純に姉の結婚を喜んでいるようで、嬉しそうに話を続けた。
「それで、琉さんと奥さんもお知り合いのようなので、一度姉と白取さんがこちらのお宅にご挨拶に伺いたいと…」
「結構です‼︎ 」

