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第14章 【終】俺の彼女の活躍
芙由の話の途中で、愛里咲は勢いよくインターホンを切る。

心臓が、バクバクと大きく鳴っていた。

頭がパニックになって、考えが纏まらない。


(……何が起きようとしている?)

恐怖に震える身体を必死に抱き寄せる。


「琉ちゃ…っ」

ガタガタと周りのものを落としながら、そんなことを気にする余裕もなく、愛里咲は携帯を引き寄せ琉の番号を押す。


発信ボタンを押す直前───…


”1人で抱え込めないでいる”


いつかの翔の言葉が頭の中で響いた。



(怖い……)

その気持ちが先立って、白取の前では身体が動かなくなる。

(琉ちゃん……助けて……)

目を閉じて、心の中で何度も琉に助けを求める。

その度に、翔の言葉が頭の中を駆け巡る。


(頼ってばかりじゃ…ダメだ……)

大きく深呼吸して、愛里咲は携帯をテーブルの上へと置いた。


動揺して散らかしてしまったものを拾いながら、必死に頭を働かせる。


───…芙美は本当に白取と結婚するのだろうか?

─────…好きで、幸せになりたくて、するのだろうか?


愛里咲はソロソロと立ち上がり、再びインターホンで外を確認する。


玄関前に芙由の姿は見えない。

ドアを開けて確認しても、そこに芙由はいなかった。



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