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第14章 【終】俺の彼女の活躍

エレベーターを降り、琉はエントランスを駆け抜ける。
駐車場にいると言い掛けた愛里咲。
その駐車場を遠巻きにするように出来る人集り。
無理矢理に人集りを掻き分けて抜ければ、
「……芙美?」
急発進する車を、喚き散らしながら追いかける女の姿が目に入った。
「私をこんな目に遭わせて!
敏友!あんたを許さないから!」
遠ざかる ”黒いワゴン”
そして、
「敏友!止まりなさい!」
叫ぶ芙美が口にする名前。
─────敏友…
…………白取 敏友……
「芙美!白取が居たのか⁈ 愛里咲は⁉︎ 」
芙美に追い付いた琉は、その肩を掴まえ大きな声を出した。
「琉⁉︎ 」
振り返った芙美が、琉の顔を見て驚いている。
駐車場にいると言い掛けた愛里咲。
その駐車場を遠巻きにするように出来る人集り。
無理矢理に人集りを掻き分けて抜ければ、
「……芙美?」
急発進する車を、喚き散らしながら追いかける女の姿が目に入った。
「私をこんな目に遭わせて!
敏友!あんたを許さないから!」
遠ざかる ”黒いワゴン”
そして、
「敏友!止まりなさい!」
叫ぶ芙美が口にする名前。
─────敏友…
…………白取 敏友……
「芙美!白取が居たのか⁈ 愛里咲は⁉︎ 」
芙美に追い付いた琉は、その肩を掴まえ大きな声を出した。
「琉⁉︎ 」
振り返った芙美が、琉の顔を見て驚いている。

