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第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…
バタン……
帰宅と同時に、

「はぁーっ」

2人揃って大きなため息を吐いてしまう。


顔を見合わせ、

「お疲れ様です」

「疲れたね」

掛ける言葉まで揃い、笑い合う。


白取のアパートから、翔のマンションへと戻ってきた翔と渚。

走り回った2人の足も身体も重い。


だけど、

「愛里咲が笑ってくれて良かった」

「渚、大活躍だったね」

心地良い疲れ。

身体の重さとは反比例して、心は軽やかだ。


「あ!渚!ちょ…っ、ちょっと座ってて?動かないで、絶対ここから動かないで!」

何かを思い出したように、翔が1人バタバタと慌て出す。


「……?今更エッチな本とかDVDには驚かないし、引かないですよ?」

「───…っそれはちゃんと隠してあるから……じゃなくて!いいからジッとしてて!」

「……わかりました」

リビングのソファーへと腰を下ろした渚。
それを確認した翔は慌てたようにリビングから出て行った。


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