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第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…

芙美に何度も叩かれ、遠慮もなくガムテープを貼られた愛里咲の頰は、

帰宅後、琉に氷責めされたというのにまだ少し赤い。

その頰にそっと触れ、

「陽向に遺伝したな、この涙」

琉は頰を流れる涙をそっと拭った。


「んっ……陽花は、意地悪なとこ、遺伝した…っ」

「…………」


冷たい視線に、ひぃぃっと目を逸らしながらも愛里咲は呟く。

「……その目付きとか」


ちょっとした事ですぐに泣き出す陽向。

ジッと静かに周りを見ている陽花。

双子の性格は、男女が逆転した琉と愛里咲のようだ。


「将来有望？」

陽花とそっくりな琉の目元が細められ、

「女の子なのに……っ」

「身体つきは、愛里咲に似るといいな」

そう言いながら、愛里咲の衣服を脱がしていくその指の動きが、

「……エッチ」

「愛里咲が？」

口元が意地悪く上げられた顔が、


「琉ちゃんの、その顔も……その目も、その…指…も……全部、好き」


言い終える前に、ブワッと鳥肌が立って、涙が溢れる。

心臓はこれ以上早くは打てないと悲鳴を上げて、痛いと感じるほど忙しくなる。


羞恥と、痛みと、快楽と、
混ざり合って溶け合って、
壊れそうな程に愛されて……

今から自身の身体に刻み込まれるそれらを想像して、愛里咲の身体を欲情が支配していく。