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コンプレックス
第15章 【おまけ】俺と弟のその夜…

甘い甘い雰囲気。
慣れないその空気は、擽ったくて居心地が悪い。
「え?え?
こ、告白とか……しちゃう感じ?」
わざと戯けてそう言えば、
「調子に乗んなよ」
いつものように睨まれる。
「あはは」
ホッとして笑う愛里咲の耳元に、寄せられた琉の唇。
「……愛してる」
ビクンッ
愛里咲の身体が硬直する。
「─────…っ」
落っこちそうな程大きく見開いた愛里咲の瞳。みるみる溜まっていく涙。
フッと優しく笑った琉は、
「……って、こういう気持ちを言うのかもな」
愛里咲を抱き締めるその腕に、ギュッと力を込めた。
「りゅ、ちゃ……っ」
「泣き虫」
愛里咲の瞳からどれ程の涙が零れ落ちているのか、見なくてもわかる。
「うぇっ…ごめっ……うれ、しくて……」
琉の胸へと顔を埋める愛里咲。
昼間、白取に散々引き摺られ剃り落とされる直前だった愛里咲の艶やかな長い髪からは、琉と同じシャンプーの香りが漂う。
同じ家に、無事に帰ってこれた証拠だ。
慣れないその空気は、擽ったくて居心地が悪い。
「え?え?
こ、告白とか……しちゃう感じ?」
わざと戯けてそう言えば、
「調子に乗んなよ」
いつものように睨まれる。
「あはは」
ホッとして笑う愛里咲の耳元に、寄せられた琉の唇。
「……愛してる」
ビクンッ
愛里咲の身体が硬直する。
「─────…っ」
落っこちそうな程大きく見開いた愛里咲の瞳。みるみる溜まっていく涙。
フッと優しく笑った琉は、
「……って、こういう気持ちを言うのかもな」
愛里咲を抱き締めるその腕に、ギュッと力を込めた。
「りゅ、ちゃ……っ」
「泣き虫」
愛里咲の瞳からどれ程の涙が零れ落ちているのか、見なくてもわかる。
「うぇっ…ごめっ……うれ、しくて……」
琉の胸へと顔を埋める愛里咲。
昼間、白取に散々引き摺られ剃り落とされる直前だった愛里咲の艶やかな長い髪からは、琉と同じシャンプーの香りが漂う。
同じ家に、無事に帰ってこれた証拠だ。

