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コンプレックス
第2章 弟の嫁さん

「……あのさぁ、お前、声デカイ」
いきなり喧嘩口調で話し掛けられ、琉の眉間に不機嫌そうにシワが寄せられる。
「いやっ、違う違う! ほら、壁越しに声が聞こえるんだよ!」
不機嫌オーラに圧倒されながらも、翔は慌てて弁解する。
「その…夫婦なんだから当たり前なんだろうけど…弟の…とか聞くの嫌だろ」
(……って何言ってんだ、俺は‼︎ )
これじゃあまるで盗み聞きしてますと宣言したようなものだ。
慌てる翔をチラッと見て、琉はボソッと呟いた。
「……まだ出来ないし」
「は? まだ⁈ お前らまだなのか⁈ 」
「はぁ? じゃあどうやって子どもが出来たんだよ?」
「……だよな。じゃあどういう意味?」
学生時代から女関係では名を馳せていた琉のまさかの純情宣言に驚いた翔だが、それが早とちりだったと知り意味がわからずに眉根を寄せた。
いきなり喧嘩口調で話し掛けられ、琉の眉間に不機嫌そうにシワが寄せられる。
「いやっ、違う違う! ほら、壁越しに声が聞こえるんだよ!」
不機嫌オーラに圧倒されながらも、翔は慌てて弁解する。
「その…夫婦なんだから当たり前なんだろうけど…弟の…とか聞くの嫌だろ」
(……って何言ってんだ、俺は‼︎ )
これじゃあまるで盗み聞きしてますと宣言したようなものだ。
慌てる翔をチラッと見て、琉はボソッと呟いた。
「……まだ出来ないし」
「は? まだ⁈ お前らまだなのか⁈ 」
「はぁ? じゃあどうやって子どもが出来たんだよ?」
「……だよな。じゃあどういう意味?」
学生時代から女関係では名を馳せていた琉のまさかの純情宣言に驚いた翔だが、それが早とちりだったと知り意味がわからずに眉根を寄せた。

