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第5章 『俺』の気持ち

「ただいま〜」

琉と愛里咲が帰宅すれば…


ベビーベッドでは、陽向と陽花が並んでスヤスヤ眠り、

ベッドに頭をうつ伏せて寝る母親。

ソファーの背にグッタリ凭れて眠る父親と翔の姿があった。


「……大変だったのかな？」

愛里咲が申し訳なさげに室内の惨状を見回し、琉へと視線を向ければ、

ククッと笑いを押し殺す琉。


「……もしかして、知ってた？」

愛里咲の言葉に、

「兄貴から、何度もSOSメールが来てた」

と楽しそうに答える琉。


「ええっ⁉︎ 」

愛里咲の大声に陽向がビクリと反応し、

両手いっぱいの買い物袋を琉へと押し付けると、愛里咲は慌てて陽向を抱き上げた。