この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
コンプレックス
第5章 『俺』の気持ち

「琉の奴、電話出ない!」
双子の泣き声が止まない夏川家のリビングで、翔が焦ったような声を上げる。
「翔! 電話するなって言ったのにしたの⁈ 2人で出掛ける機会なんてないんだから気を利かせなさい!」
陽向を抱えた母親が、翔の携帯を取り上げる。
特によく泣くのは陽向の方で、母親は既に汗だくだ。
慣れない手付きで父親が陽花のオムツを換えれば、ようやく陽花の泣き声が止んだ。
それならばと、陽向もベッドに寝かせてオムツを開く。
「愛里咲ちゃんに電話する⁈ 」
取り上げられた携帯を取り返し、翔は今だ泣き止まない陽向を覗き込む。
「ダメよ! たまには2人でのんびりさせてあげなきゃ」
オムツを取りに母親が立ち上がる。
先に汚れたオムツを外してしまったため…
「けど…っ…うわっ⁉︎ 」
「かっ、かかか母さん⁈ 陽向が発射してるぞ‼︎ 」
陽向の前にいた翔のジーンズが濡れていくのを見て、父親が慌てて叫んだ。
双子の泣き声が止まない夏川家のリビングで、翔が焦ったような声を上げる。
「翔! 電話するなって言ったのにしたの⁈ 2人で出掛ける機会なんてないんだから気を利かせなさい!」
陽向を抱えた母親が、翔の携帯を取り上げる。
特によく泣くのは陽向の方で、母親は既に汗だくだ。
慣れない手付きで父親が陽花のオムツを換えれば、ようやく陽花の泣き声が止んだ。
それならばと、陽向もベッドに寝かせてオムツを開く。
「愛里咲ちゃんに電話する⁈ 」
取り上げられた携帯を取り返し、翔は今だ泣き止まない陽向を覗き込む。
「ダメよ! たまには2人でのんびりさせてあげなきゃ」
オムツを取りに母親が立ち上がる。
先に汚れたオムツを外してしまったため…
「けど…っ…うわっ⁉︎ 」
「かっ、かかか母さん⁈ 陽向が発射してるぞ‼︎ 」
陽向の前にいた翔のジーンズが濡れていくのを見て、父親が慌てて叫んだ。

