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刺激を求める女‥
第1章 刺激はやってくる‥
その日から一週間に最低でも一度は女との会議が昴の会社で行われた。
提携業務も目処が立った頃、居酒屋で飲み会が開かれる事になった。
昴と共に居酒屋の一室で待っていると普段見かけているスーツ姿ではない女と男が現れた。
髪を下ろしタイトなワンピースに真っ赤な口紅。
食事をし、終盤に差し掛かった頃。
「煙草吸ってもいいかしら?」
「どうぞ」
昴がそう答えると煙草を取り出し指に挟み火をつけ煙りを緩く漂わせた。
「尚、吸いすぎだ」
‥尚‥
隣りに座る男がまるで恋人を叱るような口調で煙草を取り上げ灰皿に捨てた。
「湊、今日はまだ一本目よ」
‥湊‥
「お二人って、そういう関係なんですか?」
昴が二人の様子にすかさず聞いた。
「尚は人の奥さんですよ、ただの同期ですよ」
「でもお似合いですよ」
「尚が離婚でもしたら考えますよ」
男はニヤリと笑い俺と昴を見つめた。
その時、尚はパウダールームへと行った。
昴は尚が立ち去ると‥
「俺は渡辺さんみたいな女性は苦手なもんで」
昴がそう答えると男は俺を見た。
「何を言わせたい?」
「だって、一ノ宮さん尚と寝たんですよね?」
「だったら?」
「良かったでしょう‥尚‥今夜も尚を啼かしますよ。尚の旦那とは違う啼かし方ですけど」
尚が戻ると湊という男は俺を挑発した目で‥
「尚、行くぞ」
「もう、いいの?」
「はい、そろそろお開きにしましょう」
「では、一柳さん失礼します」
「はい、引き続き仕事の件、お願いします」
「はい。‥一ノ宮さんそれでは‥失礼します」
「ああ」
男は女の腰にネットリと腕を回し俺を見ながら部屋を出ていった。
俺はその瞬間、俺の上で腰を妖艶に動かし揺れる女が頭から離れなくなっていた。