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年上Lovers♡♡
第2章 幼馴染みのケンくん
「…へっ?」
「いきなり叫んで、…なんかあった?」
いつの間に…!?私の計画その1が…!
でも、まだある!頑張れわたし!
「ケンくん!この前のテスト返ってきたの」
「おっ、見せて見せて……全部上がってるやんえらいえらい」
隣りまで来て頭をなでなでしてくれる。ケンくんの手は大好き、でもこれは妹扱いになるの…?
「…ケンくん、ご褒美ほしい」
「じゃあ、律の好きな飴ちゃんあげる」
私の上目遣いには気付かず、小さい頃ずっとなめてたいちごミルクのキャンディーをくれる。嬉しいよ、…嬉しいけど…
ケンくんにとって私はあの時のままから成長してないのかな?
「ケンくん、……ぎゅってして?」
「……えっ、ぎゅう?」
「うん、…ぎゅってして」
しょうがないな~何かあった?と言って普通に抱きしめてくれる。……嬉しいけど、私もう子供じゃないのにっ……
「……バカ」
「んー?」
「ケンくんのバカっ!!」
私は耐えきれなくなってケンくんの胸を強く突き放し逃げた。
何も気付いてくれないケンくんのバカ!
ちっとも私を女の子として見てくれない!バカ!鈍感!……バカバカ!
…でも、…本当は素直に好きって言えない私が一番の大バカ……
その日は、ご飯もお風呂もサッサと済まし、布団に潜り早く寝つこうと思っても、自分の不甲斐なさと空振り劇を思い出して涙が止まらなかった。