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年上Lovers♡♡
第4章 保健医の菊ちゃん
「新任の菊池 鈴(キクチ スズ)です、今年からM高校でお世話になります。よろしくお願いします」
俺は生徒の前で初々しく挨拶をする保健医に一目惚れをした。
何かを教えたりするのではなく、ただ保健医として保健室にいるだけだからか、挨拶は他の教師より短かった。
でもほんの一瞬だったはずなのに、俺の心はそれこそほんの一瞬で掴まれた。
俺の勝手なイメージだけど、保健室にいる先生は香水がキツかったり、妙な着方で露出したり、どっかのコスプレかよって思うようなやつばっか。まぁこの前の保健医もそうだったからな。
でも、菊ちゃんは香水じゃ匂わないいい匂いがするし、露出も少ないけど白衣の中に着てるズボンやスカートも決して地味じゃなくお洒落だと思える。それに…なんか雰囲気がふわふわしてる…
菊ちゃんが来てから週に3回顔を出す常連になったお陰か、廊下や外で会っても
「あっ、郷田くん!」
と必ず声をかけてもらえて
「もう!制服はちゃんと着なさいってずっと言ってるのに〜」
と気崩した俺のブレザーのボタンを留めていく。
彼女を作ったことのない俺にとっては女の免疫力なんか低いわけで、ましてや好きな女が目の前にいる時点で心臓バックバク
俺が菊ちゃんと会うときはずっと顔が赤いらしい…