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性堕落国家物語
第1章 些細なきっかけ

「私は…この思いを………行き場のない思いを………どうすればいいので…しょうか…?……民を憎まずにはいられません…。」
好意を抱く女性の涙を横目に、王子のラマは口を重く開く。
「…………ああ。」
スリトリクは生返事ばかりするラマを睨む。
「王子はっ!……王子は悔しく……憎くないのですか!?誰よりも慈悲深い父親を、信頼していた民に殺さ―――――――」
瞬間、ラマはスリトリクの腕を掴み壁に押し付けた。
「私だって、辛い………だが…………………」
王子は辛そうに下を向く。
「……王子…………。」
ラマは顔を上げ、力強い眼差しでスリトリクを見つめる。
「俺は………いや私は…この国の……王位を継ぐ。」
(俺は彼女のために…この国を変えてみせる。否、変える。)
好意を抱く女性の涙を横目に、王子のラマは口を重く開く。
「…………ああ。」
スリトリクは生返事ばかりするラマを睨む。
「王子はっ!……王子は悔しく……憎くないのですか!?誰よりも慈悲深い父親を、信頼していた民に殺さ―――――――」
瞬間、ラマはスリトリクの腕を掴み壁に押し付けた。
「私だって、辛い………だが…………………」
王子は辛そうに下を向く。
「……王子…………。」
ラマは顔を上げ、力強い眼差しでスリトリクを見つめる。
「俺は………いや私は…この国の……王位を継ぐ。」
(俺は彼女のために…この国を変えてみせる。否、変える。)

