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性堕落国家物語
第1章 些細なきっかけ

[コンコン]
乾いた扉を叩く音がした。
「入れ」
少しくぐもった声が返事をする。
「失礼します。……王子…この度はまことに…残念でした。」
王子の世話係のスリトリクが感情を押し殺すように語る。
「…………ああ。」
「私らの王は………大切な……民に……何にも変えられない民に……殺されるなんてっ………私は………私はっ!………どうすればいいのでしょうか?……信頼をおいてきた民が……なぜ……なぜ………王が……殺されて……」
スリトリクは涙を溢す。
雫が柔らかい絨毯に落ちて染みをつくった。
乾いた扉を叩く音がした。
「入れ」
少しくぐもった声が返事をする。
「失礼します。……王子…この度はまことに…残念でした。」
王子の世話係のスリトリクが感情を押し殺すように語る。
「…………ああ。」
「私らの王は………大切な……民に……何にも変えられない民に……殺されるなんてっ………私は………私はっ!………どうすればいいのでしょうか?……信頼をおいてきた民が……なぜ……なぜ………王が……殺されて……」
スリトリクは涙を溢す。
雫が柔らかい絨毯に落ちて染みをつくった。

