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近くて甘い
第57章 紳士と獣

要は、まず目に入った光瑠の大きな背中を力強く見つめた。


そして、真希のきゃっという声を聞いて、慌てて視線を逸らして腕を組んだ。



「いい加減になさって下さい、社長…!」



真希との時間を邪魔された光瑠は、口に銀の包みを挟みながら、あ?と、不機嫌そうな声を出し、振り返って要のことをみた。



「あなたは、この会社の社長なんですよ。
このような公私混同は、困ります。会社は仕事をする場です。」



まったく…子どもじゃあるまいしっ…


そんな言葉をいつになくイライラとしながら要が最後に漏らしたのを、光瑠は聞き逃さなかった。



そして、大層面倒くさそうに身体を起こすと、顔を真っ赤にしている真希の耳元に近付いた。


「ひゃっ…」


赤く熱くなったその小さな耳に軽く口付けを落とす。



「───お前の身体の疼きは必ず夜に解消してやる…」



「っ……なんか、まるで私がすごいしたがったみたいにっ…」



モゴモゴと恥ずかしそうに言葉を並べる真希を光瑠は愛おしげに見つめると、今度は真希の額に静かにキスをした。


クルリと振り返った光瑠はくわえていた銀の包みを手に握ったまま要に近付いた。
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