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第6章 今日のお茶汲みは…

何の気なしに廊下を歩いていたときのことだ。


「あ、社長！」


「なんだ…」


その会話を聞いて、まだ社長の顔を知らなかった加奈子はクルリと振り返って言葉を失った。



着こなせる人が少ない白いスーツ

高身長に、えぇっ!?と二度見してしまうほど長い足。

ふんわりと揺れる茶色よりも明るい髪と透けそうな白い肌。


一瞬女なのかと思ったほど美しく整った顔




きっ、キレイッ…!!


加奈子は初めて男にそんなことを思った。


まさか社長がこんなに若いなんて…！
私と変わらないんじゃないかしら？


それにしても
あそこまでの容姿端麗は始めて…


お茶汲みが一番人気になるのも頷ける。