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第12章 お願いの仕方　〜真希の場合〜

身体…大丈夫なのかなぁ…


「仕事、まだまだ忙しいんですか？」


「ああ……そう…だな」


そっか
心配だけど、出来ることがないのがもどかしい…。


「……大丈夫だ、勉強はちゃんと見てやる」


「いやっ…そうじゃなくて…身体が心配で…。」


「あ…？俺はそんな柔じゃない、心配するな。」



んんん……

柔とか柔じゃないとかの話しじゃないんだけどなぁ…。


「……プロジェクトが終われば、しばらくゆっくり出来る。そしたら…隼人も一緒にどこかに連れてってやる…」


あっ…


光瑠さんの言葉で、私は昨日の梨子の話を思い出した。


そうだっ…！！

ゴールデンウィークの話しなくちゃっ…


「………真希？」


「あっ…えと…光瑠さん、ゴールデンウィークは…」


「ゴールデンウィーク…？あぁそんなものがあったな。
多分このままだと仕事だ…
そんなに早くに行きたいのか？」


うっ…


どうしよう、どんな風に話せばいいんだろう…