この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第20章 王子の申し出
ゴールデンウィークが過ぎてしばらくした頃、

有川商事はある噂で持ち切りだった。



休暇も仕事という過酷な予定のはずだったのにも関わらず、突然、暦通り休みになったともなれば、誰もがおかしいと思うのが当たり前だ。



「社長に急用が出来たって聞いたけど?」


「うそ?私は副社長に急用が出来たって聞いたよ?」



顔を見合わせるオフィスの職員たち。



気になるのは────



「休めたのは良かったけど…こんなにしわ寄せが後の休暇に…」


「響く…とはね…」



先輩たちの会話に聞き耳を立てていた藍と加奈子は、はぁっとため息をついた。



「副社長…何かあったのかなぁ…」



ぽわんと脳裏に浮かぶ、爽やかな横顔…


もう一ヶ月近くほど顔を見てない…っ




「加奈子、まだそんなこと言ってるの?」


「もぉ…分かってるよ…私なんかが相手にされないって事くらい…」



拗ねたように唇を尖らせた加奈子を見ながら、藍はこの前の要の事を思い出していた。

/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ