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近くて甘い
第20章 王子の申し出

「田部くん!」


「あっ…はいっ…」



もしかしたら要副社長だったりしてっ…



そんなおめでたいことを思いながら、加奈子は、髪を整えて振り返った。



たぬきのようなお腹に

少し薄い髪


いつも見慣れている直属の上司の姿に、加奈子は明らかにがっかりした顔をした。



「なんだその顔は」


「いえ…別に…」



不機嫌そうな上司は、眉を上げると、嫌らしくニタリと笑って、近くのデスクを見た。



「これから、会議室Dで会議がある」


「あっ…はいっ…」


「そこにある書類を15部と、お茶を15人分用意しておくように」



指をさされた大量の書類の山を見て加奈子は目を見開いた。



「ふぇっ!? これっっ…全部ですかっ…?」


「そうだ」



それだけいって、意地悪に笑った上司。

要の笑顔とは似ても似つかないその表情に加奈子はぐったりしながら、うなだれた。

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