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近くて甘い
第20章 王子の申し出

勉強を教えてもらうために、社長室には何度も行ったし、そこに行くための道は何度も通ったけど、会議室は初めてだ。


働く人たちの真剣な表情。
慌ただしくみんなが動いていて…


ここは学校とは違う。
真面目な大人の職場──会社だ。


廊下を歩いていると、モデルかと思うくらいきれいな人が、遠くからやってきて、私の事を見付けるなり目を見開いた。


ん…?

どうしたんだろう…。

知り合い…じゃないよね…?



「おつかれさまです…」


素敵な笑顔を振り撒いて、酒田さんに挨拶をした彼女に私も会釈をしようとしたら、とてつもなく鋭い目で睨まれて、背筋が凍った。


何っ…?この人っ…。


むせかえりそうなほどのきつい香水の香り。


フリルのブラウスからのぞく、豊満な胸。


クルクルとウェーブしている長い髪をわざとらしく靡かせた彼女は、挨拶をしようとする私のことを明らかに無視してその場から去っていった。


今のは…なんだったんだろう…


嫌な予感を感じながら、私は彼女の後ろ姿をしばらく眺めて、首を傾げた。



「社長も朝から、ずっと心配していましたよ」


「心配…?」


酒田さんの言葉にハッとして再び私は前を向いた。


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