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近くて甘い
第3章 淡い恋
そんな、ある日。
まさかだった。
サッカー部の公式戦に、
真希が応援にきたのだ。
いや、正しく言うと、亮の応援に来た梨子の付き添いで来たのだ。
スタンドにいる真希が目に入った時、ドクンと心臓が鳴った。
だが、自分の名前を知っているかも分からない。
話したのはあの入試の日、以来なのだから。
だけれど、
浩平はその日、いつにも増して気合いを入れた。
ポジション上、点を直接いれるような役割にはないが、かなりいいアシストをして、チームの勝利に貢献した。