この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
近くて甘い
第37章 立つ悪女は跡を濁す

優しく笑った老人は、要の事を真希の部屋まで連れて行く。
上品にノックをした古畑は、挨拶をして、部屋の扉を開けた。
「………真希様…」
「古畑さん…どうし───」
言葉の途中で要は部屋に入り込んで真希の事を見つめた。
「真希さん…」
「っ…要さんっ…」
真希を囲うようにして梨子と愛花とメイドたちが座っている。
床に広げられた布たちを見て、要は眉をしかめた。
これは一体…
「どうしてここにっ…」
ハッとして顔を上げた要は真希の方へと歩みを進めた。

