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近くて甘い
第37章 立つ悪女は跡を濁す
「………………………」





一連の動作に呆気に取られたまま、香純さんは固まっていた。




「じゃっ、じゃあねっ!!」





加奈子さんって………





「ぎゃあっ…」





本当に楽しい人だと、



何もないところで躓いているのを見ながら思った。






「田部さんっ……」




すかさず加奈子さんの事を支えた要さんは、腕を掴んだまま中々顔を上げない加奈子さんの顔を覗き込んだ。




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