この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
近くて甘い
第49章 逃げ道
「副社長…これはそちらの書類では…」


「ん?ああ…すまない」



いつもは見せない落ち着かない要の姿に、社員一同が顔を見合わす。


また真希さんに何かあったのだろうか?


皆がそう思うのは当たり前の事だ。




だが、皆の思惑を外れて、要はそわそわと別の人物を探していた。



片想いを宣言された日から、欠かさず届けられていたクッキー。


それが、今日加奈子が現れなかったことで手元に無い──…



風邪でも引いたのだろうか?




そんな事を思っていた丁度その時、同僚の藍と会話をする加奈子の姿が目に入った要は、あっと小さく声を上げて傍へと近付いていった。



「田部さ──」


「ええええぇええ!?!?!? プロポーズされたぁあ!?!?!?!?」



「────…」


大きな声を出す藍を必死で止める加奈子の姿を見ながら、要は身体を膠着させた。



「ちょっとっ…!声が大きいっ!」


「だって突然だからビックリしちゃって…。え?で?そのハルくんは加奈子の家に泊まってるの?」



「うん…そうなんだけど、それが…」




加奈子は話を続けたところで、藍は加奈子の背後に立つ要の存在に気付き、加奈子の肩を叩いた。
/1187ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ