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You are a woman. 〜Miwa〜
第1章 『日常』
「昴も英介もモテモテだね‥はぁー疲れた‥」
尚は煩い女達に嫌気が差し疲れたと言い帰りたいと言い出した。
「いいよ〜1人で平気だから2人で飲み直しなよ」
「いや、俺も帰る」
「だな、帰るか‥」
自宅マンションが近い俺達3人は夜風に吹かれながら街中を歩いて帰ることにした。
他愛ない会話をしながら歩いていると尚の動きが止まった。
「あ!」
「どうした?」
「あ、ああーいやぁー何でもない、ない!ほら、急ごうよ!」
尚は明らかに動揺している様に見えた。
尚に背中を押され、ふと顔を横にした時だった。
‥美和‥
美和が最近新しいできたマンション前で男と仲良く手を繋ぎ、マンションの玄関前まで行くと男が美和の顎を掴み長いキスを交わした。
‥男‥
俺はその場から動けなくなってしまった。
‥美和に男‥
どのぐらい立ち竦んでいただろう。
マンションの玄関には既に美和と男の姿はなかった。